【GASで時短】予定をすべて非公開にする

Googleカレンダーの予定を全て非公開にするGoogle Apps Scriptです。組織内で使っているとカレンダー自体は共有されていますので、隠したい予定は個別に非公開化する必要があります。誤って公開している予定が大量にある時にどうぞ。

こんな悩みを解決します

• 間違ってGoogleカレンダーの予定を公開にしていた。まじでヤバい！いますぐ非公開にしたい！

用意するもの

特にありません。今お使いのスプレッドシートに組み込めます。

このスクリプトで出来ること

指定したカレンダーの予定の公開設定を、すべて非公開にします。
過去3ヶ月分と、未来の3ヶ月分を対象にしています。

使い方

1.スクリプトの実行

スクリプトの実行前に、いま存在するカレンダーの予定を確認します。「非公開」と書かれていないのでこれが書き換え対象の予定です。

上のメニューに有る「スクリプト実行」から「過去3ヶ月、未来3ヶ月のカレンダーの予定を非公開にする」を実行します。

3.カレンダーIDの入力

カレンダーID、またはメールアドレスを入力します。
自分の予定が対象の場合は、自分のGmailアドレスを入力してください。
他人のカレンダーを対象にしたい場合は、その人のカレンダーを自分のGoogleカレンダーに追加し、「設定」からカレンダーIDをコピーして入力してください。
なお、そのカレンダーに対して「予定の変更」以上のアクセス権限が無いと非公開化はできません。

4.結果の確認

処理が完了すると、「予定の非公開化が完了しました。非公開に変更された予定をシートに出力しました。」という完了メッセージが表示されます。

シートを確認すると、非公開に書き換わった予定が出力されています。

カレンダーの予定を確認すると、「非公開」になっていますね。

5.エラーメッセージ

期間内のすべての予定がすでに「非公開」になっている場合は、「過去3ヶ月および未来の3ヶ月の予定はすべて非公開になっています」というメッセージを表示して、スクリプトが終了します。

スクリプト

/**
 * このスクリプトの説明、使い方はこちら。
 * https://myfunc.jp/items/00052/index.html
 */

function onOpen() {
  // スプレッドシートを開いたときに実行される関数

  // UIの取得
  const ui = SpreadsheetApp.getUi()

  // メニューの表示名
  const menu = ui.createMenu('スクリプト実行');

  // メニューに追加するボタン
  menu.addItem('過去3ヶ月、未来3ヶ月のカレンダーの予定を非公開にする', 'change_calendar_schedule_visibility_private');

  // メニューを画面に追加する
  menu.addToUi();
}

function change_calendar_schedule_visibility_private() {

  // UIを取得
  const ui = SpreadsheetApp.getUi();

  // アクティブなスプレッドシート、シートを取得
  const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet().getActiveSheet();

  // 1行あたりの行数を入力させる
  const response = ui.prompt('カレンダーID または メールアドレスを入力してください', ui.ButtonSet.OK_CANCEL);

  // キャンセルが押されたらスクリプトを終了する
  if (response.getSelectedButton() == ui.Button.CANCEL) {
    return;
  }

  // 入力された文字（カレンダーID）を取得する
  const calendar_id = response.getResponseText();

  // カレンダーを取得
  const calendar = CalendarApp.getCalendarById(calendar_id);

  // 取得期間を定義する。先月と今月の2ヶ月分とする
  const date = new Date(); //今日の日付を取得
  date.setMonth(date.getMonth() + 3); //3ヶ月後に移動する
  const date_end = new Date(date.getFullYear(), date.getMonth(), 0); //1年後の月末を取得

  date.setMonth(date.getMonth() - 3); //3ヶ月前に移動する。すでに3ヶ月後になっているので6ヶ月巻き戻す
  const date_start = new Date(date.getFullYear(), date.getMonth(), 1); //1年前の月初を取得

  Logger.log(date_start);
  Logger.log(date_end);

  // 期間内のカレンダーイベントを取得する
  const events = calendar.getEvents(date_start, date_end);

  // 結果格納用の配列
  let result = [];

  // ループで1件ずつ値を取得
  for (let i = 0; i < events.length; i++) {

    let visibility = events[i].getVisibility(); //公開設定を取得

    // 現在の公開設定がPRIVATE以外のものを対象とする
    if (visibility != CalendarApp.Visibility.PRIVATE) {

      // 予定を非表示にする
      events[i].setVisibility(CalendarApp.Visibility.PRIVATE);

      // 変更を加えた予定をスプレッドシートに出力するため、情報を取得
      let title = events[i].getTitle(); //予定のタイトル
      let begin = events[i].getStartTime(); //予定の開始日時
      let end = events[i].getEndTime(); //予定の終了日時
      let description = events[i].getDescription(); //予定の説明
      let location = events[i].getLocation(); //場所

      // 結果用の配列にまとめて追加する
      result.push([title, begin, end, description, location]);
    }

  }

  // 対象のスケジュールが1件もない場合はアラートはスクリプトを終了する。
  if(result.length == 0){
    ui.alert('過去3ヶ月および未来の3ヶ月の予定はすべて非公開になっています');
    return;
  }

  // 項目名を配列の先頭に追加する
  result.unshift(['予定のタイトル', '開始', '終了', '説明', '場所']);

  // アクティブセルを起点に、書き込み範囲を取得
  const range = sheet.getRange(1, 1, result.length, result[0].length);

  // シートに予定を書き込む
  range.setValues(result);

  // 完了メッセージを表示する
  ui.alert('予定の非公開化が完了しました。非公開に変更された予定をシートに出力しました。');

}

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